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痛みを癒す – 社会的抑圧からの解放- (女性のためのセルフ・コンパッション講座)NVC

私たちが抱える痛み。
そこには、「社会構造・システムによって引き起こされた痛み」が関係しています。

たとえば、虐待や暴力を受けたとき。
受けた傷や痛みを言葉にしても、その声をあげること自体がタブー視されていたり、社会のなかに十分なケアをもって受けとめてくれる場がないと、痛みを負った人は自分自身を責めて孤独を感じて生きることになってしまうのです。

そしてそういった痛みはやがて慢性的なものとなり、深いトラウマとなってゆきます。

痛みを癒すには、痛みは社会構造の影響を受けて存在しているのだと理解すること、そして、その痛みを安心して声にだせる場所があることが必要です。

このワークショップでは、個人の痛みと社会的抑圧の関係を知り、深い痛みを癒す手がかりを、実践的なワークを通じて探求してゆきます。

講師:アン・マラブレ(Ann Marable)
カリフォルニア州ベイエリアのBayNVCが主催する年間プログ ラムLP(リーダーシップトレーニング) で長らくアシスタントリーダーを務める。ハコミ・ メソッドの共感コーチングの認定資格を持ち、 対人脳神経生物学およびファミリーコンステレーション、レゾナント・ヒーリングを、 その第一人者であるサラ・ペイトンから学び、アシスタントとして活動。 NVC(共感的コミュニケーション)や子育て、 愛や関係性について伝えている。個人やカップル、 家族に対するコーチングのほか、 寄宿学校で長年続いた性的不正行為に関して、双方が人間性・ 関係性を回復するリストラティブワークをファシリテートするなど、集団・組織へのサポートを提供している。自らも性的犯罪のサバイバーであり、 サバイバーの援助者としてNVCおよび他のコミュニケーション方法を併せて、地域コミュニティで活動。母であり、作家。

ナビゲーター・通訳:今井麻希子
CNVC認定トレーナー / Coaching for Transformation認定コーチ/NVC大学ナビゲーター /yukikazet代表。NGO活動の体験から持続可能な社会をつくるためには「人とひととのつながり」が大切であると実感。その精神基盤・具体的手法としてNVCに可能性を感じ活動の軸をシフト。社会課題に取り組む人たちの実践の声から学び・対話する場「誰ひとり置き去りにしない社会へ (SDGs x NVC)」シリーズを開催中。

主催:一般社団法人日本NVC研究所 (協力:株式会社 yukikazet)

NVC(Non-voilent communication:非暴力コミュニケーション/共感的コミュニケーション)とは、アメリカの臨床心理学者カール・ロジャーズ博士に師事した、マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって1970年代に体系づけられた、コミュニケーションの方法です。

頭(思考)で判断・批判・分析・取引などをするかわりに、自分自身と相手の心の声に耳を傾け、感情、ニーズ(大切なもの)を明確にしていく。
誤解や偏見からではなく、共感的なつながりを構築することにより、こころからコミュニケーションをすることをめざしていく。
支配・対立・緊張・依存の関係を、個性豊かで協力的な革新的な関係へと変え、互いを豊かにする価値を生みだす力となす—。
NVCは社会課題の解決の根本に迫る画期的なアプローチとして、紛争解決の現場や教育機関、職場や家庭、コミュニティや社会活動など、さまざまな現場で導入されています。