【開催報告】IAF Asia – NVC x Facilitation –

IAF Asia2019(国際ファシリテーション協会アジア大会:2019年9月6日-7日マレーシア・クアラルンプール)に参加し、NVCをベースにしたファシリテーション・セッションを提供しました。

セッションタイトルは“Bringing authentic, empathic presence in challenging situation – Beyond Myths about Facilitating “  チャレンジングな状況に、いつわりない共感的プレゼンスをもたらす – ファシリテーションの神話を超えて。

CNVC認定トレーナーでLeadershitp That Works創設者、”Facilitating With Heart”著者マーサ・ラスレー、FAJ(日本ファシリテーション協会)元理事のレゾナントサイン酒井麻里さんと今井麻希子の3人(名前の頭文字が3人ともMの”チーム3M”)のコラボレーション企画です。

ファシリテーターは、場にいる人たちの可能性を最大限に引き出し、独自の解決策が導き出されることを支援する存在です。誰もが本来持っている知恵を信じ、その才能が開花する場を創造すること。それは、誰かを正したり、教えるというやり方では辿り着けない、まったく新しい可能性を開くのです。

けれども、その実現は、そう簡単なことではありません。

その理由を、ファシリテーションに関して信じられてきたいくつかの”神話”から紐解くことができそうです。その”神話とは以下のようなことがらです。

  • より良い決断は、「感情」ではなく「事実」に基づくものである
  • 話し合いが緊迫してきたら、空気を変えるために休憩を取るといい
  • ファシリテーターは個人的な攻撃(非難)を受けた場合でも、冷静さを失わずに中立を保つべきである
  • 会議を妨害する困った人がいたら、その人たちをうまく制御して場の安全を保つ必要がある

では、これらの”神話”が信じられてきた背景には何があるのでしょうか?

人々の間に不信感、恐怖、軽蔑、怒りなどが生じた場面に直面した時に、ファシリテーターはどのように対応することができるのでしょうか。”コントロール”することなく、困難な状況を受けとめながら、誰もが十分に参画し、全員の持つ知恵を集める方法をどのように見出してゆけばよいのでしょうか。

“神話”を超えて、さらなる深みにたどりつくためのキーとして、私たちは共感、勇気、信頼性、無防備さという質に注目しています。

このプログラムでは、ファシリテーターとしての意識にNVC(Nonviolent Communications:共感的コミュニケーション)のエッセンスを取り入れ、以下のような実践を紹介しました。

  • 場にいる人の大切なもの(ニーズ)や自発的意思に共感的に耳を傾ける
  • 観察と解釈を区別し、「ストーリー」から自由になる
  • 激しい感情さえも受けとめられる器を育む
  • いつわりのない本物の存在感(Authenticity)を育むことによって、リアルな場を受け止める力を身につける
  • グループのもつエネルギーといきいきとした生命の力を導きだす
    (ファシリテーショングラフィックの記録も嬉しい思い出です。
    (よく見ると1箇所間違いがありますが、気がつきますでしょうか…)

2時間という短い時間でしたのでほんのエッセンスの紹介になりましたが、「自分たちはロジカル思考が優先で感じることが苦手だ。このワークで紹介されたソマティック(身体感覚)のワークをもっと深めたい(シンガポールのコンサルタント)」「頭で考えてみたのと、やってみたとのでは全然違った。初めての体験だった」といった感想をいただきました。

十分に伝えきれなかったところもありますが、NVCの質感をわかちあえたことをとても嬉しく思っています。

それにしても、IAFアジア大会。アジアに加え北欧や南米からの参加もありとても熱気に溢れた場所でした。

以下、IAF アジアの風景をお届けします。たくさんのご縁から多くのインスピレーションを受け取りました。参加しての改めての感想。「ファシリテーションは奥が深い!」。探求を楽しみつつ、分かちあいの場を広めて行きたいと考えています。

*ファシリテーションのご提供、研修開催のご要望はこちらよりお問い合わせください。

(zoom革命 田原真人さん(左)、酒井麻里さん(右)と)

アートを通じたプロセス・ファシリテーション。直感的・体感的なコーチングの質感から
潜在意識の深みに誘う興味深い内容でした。

ランチタイムに開催されたグラフィックのミニセッションは大盛況。


渡辺 誠さんのAI(Appreciative Inquiry)

最終日は出身国ごとにチームを組んでパフォーマンス。
ちなみに日本チームは盆踊り(炭坑節)を踊りました。


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