誰ひとり置き去りにしない社会へ – – 性と生:人身売買防止・被害当事者グループの活動から見えてきたこと- [SDGs x NVC vol.5]
誰ひとり置き去りにしない社会をめざして・・・さまざまな現場の声、まなざしに触れ・対話する連続企画。
話題提供いただくゲストの方をお招きし、SDGsに関するテーマを、NVC(Nonviolent Communication/共感的コミュニケーション:こころをしなやかにするつながりのコミュニケーション)の視点も交えてご案内する対話の場です。
第5回目のゲストは大東文化大学国際関係学部特任教授、Colabo理事の齋藤百合子さんです。
齋藤さんは1980年代後半に東京にあるシェルター(緊急避難所)で人身売買から逃げてきたタイ人の女性たちに出会い、それ以降、被害者の支援や研究に関わってきました。
1990年からタイに10年在住し、現地の新聞社で働きながらNGO活動に従事した後、国際NGOや国際機関で日本から帰国した人身売買被害女性たちの聞き取り調査等を行いました。そして1999年末に帰国した後は、タイの被害当事者グループLive Our Livesを応援しながら、タイ北部パヤオ県で人身売買防止を目的の一つに掲げ若者の教育・生活支援をするパヤオセンターにも、横浜YMCAを通じて協力しています。そして、日本の10代の女の子の支援に携わるColaboの理事も務めています。
今回お話いただくテーマは「性と生:人身売買防止・被害当事者グループの活動から見えてきたこと-」
ナビゲーターを務める今井は、齋藤さんが大学で学生たちに接する姿に触れる機会があり「社会の矛盾・葛藤に向きあう力」を育むことへの情熱にこころをうたれた経験があります。さまざまな感情をうけとめあい、自分と、社会と出逢いなおす時間。是非この機会に言葉を交わし、ともに深めてみませんか?
ナビゲーター:今井麻希子(CNVC認定トレーナー / Coaching for Transformation認定コーチ)。NGO活動の体験から持続可能な社会をつくるためには「人とひととのつながり」が大切であると実感。その精神基盤・具体的手法としてNVCに可能性を感じ活動の軸をシフト。主な著作・編集・執筆協力に『希望をつくる仕事 ソーシャルデザイン アイデアは地球を救う』(宣伝会議)『生物多様性は復興にどんな役割を果たしたか』(昭和堂)『パートナーシップでつくる私たちの世界 -国連の新しい目標 2030年に向けて』(環境パートナーシップ会議)など。
NVC(Non-voilent communication:非暴力コミュニケーション/共感的コミュニケーション)とは、アメリカの臨床心理学者カール・ロジャーズ博士に師事した、マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって1970年代に体系づけられた、コミュニケーションの方法です。
- 頭(思考)で判断・批判・分析・取引などをするかわりに、自分自身と相手の心の声に耳を傾け、感情、ニーズ(大切なもの)を明確にしていく。
- 誤解や偏見からではなく、共感的なつながりを構築することにより、こころからコミュニケーションをすることをめざしていく。
- 支配・対立・緊張・依存の関係を、個性豊かで協力的な革新的な関係へと変え、互いを豊かにする価値を生みだす力となす。
NVCは社会課題の解決の根本に迫る画期的なアプローチとして、紛争解決の現場や教育機関、職場や家庭、コミュニティや社会活動など、さまざまな現場で導入されています。
当日の進行プラン(2時間)
- SDGs – 誰ひとり置き去りにしない社会へ [SDGs x NVC] 会の趣旨のご紹介
- 話題提供者のご紹介
- 齋藤さんからのお話
- 感想など対話の時間
- NVCの視点からのシェア
- インフォメーション(次回のご案内など)