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誰ひとり置き去りにしない社会へ -「対話」を通じて地域の未来を紡ぐ – 気仙沼・復興の現場から – [SDGs x NVC vol.3]

誰ひとり置き去りにしない社会をめざして・・・さまざまな現場の声、まなざしを紹介する連続企画です。

SDGsに関連する話題提供と対話、そして、NVC(Nonviolent Communication/共感的コミュニケーション)というこころをしなやかにするつながりのコミュニケーション)の視点から、対話の時間をナビゲートします。

第3回目のゲストは気仙沼市の三浦友幸(みうらともゆき)さんです。

三浦さんは生まれ故郷気仙沼で東日本大震災を体験し、その後、地域の復興に携わってきました。
避難所の運営や、防潮堤の建設など、復興の現場では制約条件の多い中、地域の未来を選択していく必要があります。意見の違いや対立構造のある中、どのようにして住民の対話の場をつくり合意形成をめざしていったのか。
これから、どのような展望を抱いているか・・・。活動現場からの声をお伺いします。

参考:【東日本大震災から10年】シンボルの砂浜を守った地域活動からの学び(宮城県・大谷海岸)
2021年3月、日本自然保護協会のHPより

話題提供者:三浦友幸さん
1980年生まれ、宮城県気仙沼市出身。国立山形大学理学部数理学科卒。 (一社)プロジェクトリアス 代表理事、気仙沼市議会議員、防潮堤を勉強する会 発起人、大谷里海づくり検討委員会 事務局長、防災・減災CSOネットワーク(JCC-DRR)、グリーンインフラ研究会、3.11研究会所属。

東日本大震災により被災、津波により自宅と母を失う。半年間の避難所事務局運営の経験を経て、復興支援に携わるNGO団体「 (公社)シャンティ国際ボランティア会」に入職、被災者の生活支援やコミュニティの再生を目的として、気仙沼市大谷地区を中心に地域や仮設住宅における支援活動を行う。

その後、気仙沼市を対象とした、支援活動やまちづくりの中間支援組織「NPO法人気仙沼まちづくりセンター」に移籍。まちづくり協議会や防災集団移転協議会(高台移転による自宅再建協議会)への各種専門家の派遣事業、協議会どうしの情報共有の場の運営など住民参加のまちづくりを支援。

また震災当初から行われているNPO、行政、社協等による支援活動を中心としたネットワーク会議「気仙沼NPO/NGO連絡会」の事務局を担い、連携や情報共有を中心に支援活動をサポート。

支援活動と並行し、震災の復興事業として行われている巨大防潮堤の整備計画に対し疑問を感じ、沿岸部で起きている環境や景観の破壊や対立構造によるコミュニティの分断を解決すべく、同様の問題を抱える浜どうしのネットワークの構築。市民や行政のリテラシーの向上を目的とした「防潮堤を勉強する会」の活動や、各関係機関に対する提言活動、気仙沼市大谷地区を中心とした各地域での合意形成のサポート等を行っている。

現在、気仙沼市の市議会議員として住民参加の促進や市民活動の支援等を行っている。

共著:「ゴーストタウンから死者は出ない」(人文書院)
提言・講演活動: 第3回国連防災世界会議、日弁連公害対策委員会45thシンポ、G7伊勢志摩2016、日本学術会議社会学分科会、自民党環境部会、内閣官房総合海洋政策本部参与会議 等

ナビゲーター:
今井麻希子(CNVC認定トレーナー / Coaching for Transformation認定コーチ)。NGO活動の体験から持続可能な社会をつくるためには「人とひととのつながり」が大切であると実感。その精神基盤・具体的手法としてNVCに可能性を感じ活動の軸をシフト。主な著作・編集・執筆協力に『希望をつくる仕事 ソーシャルデザイン アイデアは地球を救う』(宣伝会議)『生物多様性は復興にどんな役割を果たしたか』(昭和堂)『パートナーシップでつくる私たちの世界 -国連の新しい目標 2030年に向けて』(環境パートナーシップ会議)など。

当日の進行プラン
・SDGs – 誰ひとり置き去りにしない社会へ [SDGs x NVC]
会の趣旨のご紹介
・話題提供者のご紹介
三浦友幸さんからのお話&ワーク
・感想など対話の時間
・NVC(Nonviolent Communication: こころをしなやかにする・つながりのコミュニケーション)の視点からのミニワーク
(感じた気持ち・大切にしたいことについて・受けとめあい・語らう時間)
・インフォメーション(次回のご案内など)