NVC基礎講座 online -実践の基盤を育む 8つのレッスン -いのちによりそうまなざし-
「正しい」「間違い」を越えて – 自分・相手・社会と つながりを豊かに育むコミュニケーション
NVC(Nonviolent Communication)とは、マーシャル・ローゼンバーグ博士によって体型づけられた「自分も相手も大切にする、つながりを育むコミュニケーション」です。
「共感的コミュニケーション」とも呼ばれるこの手法は、家庭、学校、ビジネス、紛争現場など、世界各国の幅広い分野で応用されています。
自分自身を深く受けとめ、ありのままを見る眼差しを手にすることができたなら、そしてあらゆる感情も歓迎することができたなら、私たちは人生に、そして関係性に、どのような可能性を見出すことができるのでしょうか。
このクラスではNVCの実践の基盤(Foundation)となる精神性を軸に、「いのちによりそうコミュニケーション」の視点とつながりの質を育む具体的手法を体験的に身につけてゆきます。
主な内容
- NVCの精神性 — 「2つの問い」と「パワー」への気づき
- 感情の意味を知る — 感情とニーズの関係
- こころのフィルターに気づく — 解釈と事実の違い
- 怒りや悲しみに寄り添う — 誰かを責めることなく嘆く
- 対立・葛藤の変容 — ニーズへの翻訳・手段への固執の紐解き
- 変革を支える勇気 — 無防備さ(ヴァルネラビリティ)の力
- 人生を豊かにする選択 — リクエストと自己表現
- 豊かな循環を育む — 感謝とフィードバック
こんな方実践に関心のある方へ
- 本当の願いに耳を傾けて生きること
- 自分自身や相手との関係性の質を豊かに育むこと
- 感受性を大切にしつつ、同時に思考的探求も創造的に楽しむこと
- 困難のさなかにも可能性を見出す視点や姿勢を育むこと
- 犠牲のもとになりたつ関係性システムを変える力を手にすること
講師: 今井麻希子 CNVC認定トレーナー
Coaching for Transformation認定コーチ/ リーダーシップ・サークル認定プラクティショナー(LCCP) / 一般社団法人日本NVC研究所代表理事 /株式会社yukikazet代表。 国際基督教大学卒業後、民間企業勤務ののち独立。NGO活動の体験から、持続可能な社会をつくるためには、人と人とが心を通わせあう関係をつくることが欠かせないと痛感。その精神基盤・具体的手法としてNVCに可能性を感じ活動の軸をシフトする。現在はリーダーシップ開発や組織開発、コーチングなどを通じた個人や組織の変容に携わる。NVC創始者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士の著書『Speak Peace』(邦題『「わかりあえない」を越える-目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC』(海士の風)共訳。『全人的医療を支える共感的コミュニケーション・NVC』(NVC大学出版)監訳。 経済コンテンツプラットフォームPIVOTにて「コミュニケーション・シフト – NVCで人生の新しい扉を開く」連載中。
受講生の言葉:
人生が変わるほどのインパクト(多国籍企業コンサルタント)
これまで一度も言葉にすることがなかった感情に気づくことができました。これまではずっと、他人と比較し自分を責めてきていたので、仕事がうまくいっても昇級しても本当にはくつろぐことができずにいました。研修で体験したワークは人生を変えるほどのインパクトがありました。本当にありがとうございました。
「在り方」を通じて学ぶことができた (研修講師)
アドバイスではなくて聞こえてきたニーズを伝え返しをしてもらうこと、することが、こんなにも平和で心地よいということをはじめて知りました。また、こまき(今井麻希子)さん自身が、NVCのコミュニケーションがどのようなものかを、ファシリテーションの中で見せ続けてくれたので、在り方として学ぶことができました。こまきさんは、発言には決して反論はしないのだけれど、ほかの可能性を示唆する伝え方をされている印象です。なので、私は自分の話した意見以外にも、答えがあるということを素直に受け入れ、興味がわいてくる感覚がありました。私がこれまで知っている柔らかなものの言い方では、遠回りで意味が伝わらないこともあるものだけれど、こまきさんは、そういうことが決してない「メッセージの明瞭さを備えた柔らかさ」で伝えるので、それが印象的でした。そのような接し方も含めて、心地よく参加できるつながりをホールドしていただいたと思います。