NVCの精神性や基礎、実践の総合的な学びの場を日本に創りたいという想いから始まったNVC大学（運営主体：一般社団法人日本NVC研究所）。

その出版事業部からお届けする第二弾、医療現場でのNVCの応用を紹介する『全人的医療を支える共感的コミュニケーション・NVC（Humanizing Healthcare -Creating Culture of Compassion with Nonviolent Communication -）』の出版を記念してオンラインイベントを開催します。

＊Kindle版 / POD版にてリリース。先行してKindle版が6月下旬にamazonにてご入手いただけるようになります。

この本は米国の看護師でありCNVC認定トレーナーである著者メラニー・シアーズが、医療現場に身を置き、さまざまな葛藤を抱える中でNVCと出会い、その実践が患者さんの治癒や職場の人間関係に大きな影響をもたらしたという実感をもとに書かれた一冊です。

多忙さや高いプレッシ ャーの中でこころにゆとりを持つことができず、人間関係がギスギスしてしまう。他者に奉仕しようとするあまりに共感疲労やバーンアウトが 起こり、離職率も高い。殺伐とした職場環境の中、事故につながりかねないミスも起こりうる。緊迫した状況で、心理的安全性を築くことが難しい…。

こういった課題を前に、本来の願いである、生命に奉仕する医療を実現するために、どのようにして、人間性全体を大切にする医療の実現に向けた移行を図ってゆけるのでしょうか。この本には、個人の内面、対人関係、さらには組織の中にある構造的な力関係の違いにも意識を向けながら、私たちに何が可能かを語りかけます。

今回のイベントでは、翻訳を手掛けた二人がナビゲーターとなり、本書を通じて著者が伝えようとしているメッセージや、医療の現場でのNVCの実践へのヒントなどをお話しするとともに、参加者の皆さんとの対話を通じて深めあっていけたらと思っています。

開催日
6月29日（木）20:00-21:00　（zoomを使うオンラインイベントです）

主催
一般社団法人日本NVC研究所　（ https://nvc-u.jp/ ）

お申し込み
こちらのリンク先よりお願いします。

ナビゲーター

監訳：今井麻希子（CNVC認定トレーナー）

CNVC認定トレーナー。一般社団法人日本NVC研究所代表理事。株式会社yukikazet代表。国際基督教大学卒業後、民間企業勤務ののち独立。NVCと出会い、人が本来持っている「関係性の中でお互いの可能性を解き放つ力」に魅了され、個人や組織を対象としたコーチング、リーダーシップ開発、チームビルディング、修復的関係構築などを活動の軸とする。共訳に『「わかりあえない」を越える – 目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC』 (海士の風)。編著に『生物多様性は復興にどんな役割を果たしたか』(昭和堂)など。

翻訳：横山彰三（宮崎大学医学部大学院教授）

宮崎大学医学部大学院教授。博士(文学)。大学では、英語、医療人文学、ペルシア語、イスラム文化論などとともに、 医学科・看護学科学生を対象に講義「NVCで育む対話能力」を開講している。次女が幼少時に、NVCのプロセスを 通して奇跡的ともいえるこころからの繋がりを体験し、学びを深めるため2014年と2017年のIITに参加。以来、教育 と医療の現場にNVCを提供・導入していく活動を継続している。がん患者のこころのケアやカウンセリングにも従事。 サイモントン療法認定スーパーバイザー。

NVC大学出版とは：https://nvc-u.jp/publishing

2023年3月にNVC創始者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士による著作『怒りの驚くべき目的〜アンガーマネージメントを越えてギフトを見出すコミュニケーション・NVC（The Surprising Purpose of Anger – Beyond Anger Management Finding the Gift）』が2023年3月21日にKindle版、4月13日にPOD（Print on Demand）版でリリース。